フライトレーダー24にコンコルド”出現”

航空ファンなら誰もがチェックしている、リアルタイム航空機追跡サイト「フライトレーダー24(Flightradar24)」。2025年4月1日、その画面に衝撃的な光景が現れました。なんと、**2003年に全機が退役したはずの超音速旅客機「コンコルド」**の航跡が表示されたんです!
どういうこと?コンコルドって退役したはずじゃ??
世界中の航空ファンが釘付けに!“幻のフライト”の全貌
話題の中心となったのは、ブリティッシュ・エアウェイズ(BAW/BA)のロンドン(ヒースロー)発ニューヨーク(JFK)行きBA9999便。フライトレーダー24によると、ヒースローを現地時間午前11時に出発し、JFKへ午前9時33分(日本時間同日午後10時30分)に到着。驚くべきはその飛行時間、なんと3時間33分! 通常の旅客機では考えられない短時間です。
このありえない“フライト”に、世界中の航空ファンが瞬く間に注目。日本時間4月1日午後10時19分の時点では、「最も追跡されているフライト」となり、3万2700人以上がその様子を見守っていました。
衝撃の真相!仕掛け人はフライトレーダー24だった
一体、この“フライト”は何だったのでしょうか?
結論から言うと、これはエイプリルフールのジョークでした! フライトレーダー24が航空ファンに向けて仕掛けた、演出でした。
使用された“機体”の登録記号はG-BOAG。これはコンコルドの量産14号機であり、1978年に初飛行し、2003年10月24日にニューヨークからロンドンへの最後のフライトを終えて退役した機体です。現在はシアトル航空博物館(The Museum of Flight)に展示されており、実際に空を飛んだわけではないんです。残念と思った方も多いんじゃないでしょうか?

フライトレーダー24では、この“フライト”がヒースロー発JFK行きBA9999便として表示され、さらにボストン発ヒースロー行きBA238便とすれ違うという、ニクい演出まで用意されていました。
やるよね~~(笑)
ジョークの裏に秘められた熱いメッセージ
単なるエイプリルフールのジョークとして終わらせるには、今回のコンコルド“出現”はあまりにも話題性が高く、航空業界の未来を示唆するような深い意味合いを感じさせます。
なぜなら、現実の世界では超音速旅客機の開発が再び活発化しているからです。
米国の**ブーム・スーパーソニック(Boom Supersonic)**は、技術実証機「XB-1」(N990XB)で初の超音速飛行を2025年1月28日に成功させ、2月10日にも2回目の飛行に成功。将来的には超音速旅客機「オーバーチュア(Overture)」の開発を進めています。
さらに、**NASA(米国航空宇宙局)**のデータ解析により、XB-1は従来の超音速機のような激しい衝撃波「ソニックブーム」を地上で発生させなかった可能性が示唆されており、コンコルドが抱えていた騒音問題を解決できるかもしれないという期待が高まっています。
日本の航空会社である日本航空(JAL/JL、9201)もブームに出資しており、アメリカン航空(AAL/AA)やユナイテッド航空(UAL/UA)などからは予約を含めて計130機もの受注を獲得しているとのこと。超音速の空の旅が、そう遠くない未来に現実のものとなるかもしれません。
以前に私も動画で説明していますから観てください(^^♪
まとめ:夢を再び!コンコルドの“出現”が示す未来
今回のフライトレーダー24によるコンコルドの“出現”は、かつての超音速旅客機へのノスタルジアを呼び起こすと同時に、再び超音速の空の旅が現実になるかもしれないという期待感を抱かせる出来事でした。
エイプリルフールのジョークに隠された、航空業界の熱い想い。いつか本当に、ヒースローからJFKまでを3時間半で結ぶ超音速旅客機に乗れる日が来るかもしれませんね!
超音速旅客機には夢があります!早く現実になってほしいですね。