
分かりやすく解説
2025年4月13日夜に中部国際空港で起きたホンダジェット滑走路逸脱
2025年4月13日の夜、中部国際空港(セントレア)で、着陸したばかりの小型ジェット機が滑走路から逸脱する事故がありました。
この事故のため、滑走路が一時的に使えなくなり、飛行機の出発や到着に遅れが出ました。
ここでは、事故について現在分かっていることを分かりやすく説明します。
とりあえず搭乗者が無事でよかったです。
事故の概要:ホンダジェットが滑走路を外れる

2025年4月13日の午後10時頃、中部国際空港で小型ジェット機が滑走路を逸脱し、草地に入って止まりました。
名古屋テレビの報道によると、空港会社もほぼ同じ時刻に滑走路が閉鎖されたことを発表しています。
別のニュースでは、午後10時15分頃に事故が起きたと報じられています。
警察の話では、午後10時17分に空港から「プライベート機が滑走路から外れたので、滑走路を閉鎖します」という連絡があったそうです。
国土交通省大阪航空局中部空港事務所によると、この小型機はホンダジェットという機種だったとのことです。
警察の情報では、滑走路を逸脱したのはプライベート機だったと報告されています。
幸いなことに、この事故でけがをした人はいませんでした。また、火事も起きていません。これは本当に良かったことです。
発着便への影響:中部国際空港の混乱
この滑走路逸脱事故の影響で、中部国際空港では飛行機の出発や到着が遅れたり、変更になったりしました。
名古屋テレビの報道では、午後10時半に沖縄から到着する予定だった飛行機が、行き先を関西空港に変更しています。
日本テレビの報道によると、滑走路は約3時間閉鎖され、14日の午前1時半頃に再び使えるようになりました。
この閉鎖により、海外からの到着便1便が飛ばなくなりました。
さらに、中部国際空港に到着する予定だった国内線4便も、到着する空港を変えざるを得なくなり、その結果、出発する便も欠航になるなどの影響が出ています。
中部国際空港会社と警察によると、滑走路や空港の建物などに問題はなかったということです。
このことから、事故の原因は空港の施設の問題ではない可能性が高いと考えられます。
国際空港で1本しか滑走路がないというのはリスクが高いですね。
安全確認:けが人なし、火災もなし
今回の滑走路逸脱事故で最も重要なのは、乗っていた2人にけががなかったことです。
多くの報道機関がこの点を明確に伝えており、人的な被害がなかったのは何よりでした。
事故当時の天気(考えられる原因)
事故が起きた時の天気について、午後9時50分頃は、視界が悪く、雲が低く(約200フィート)、大雨で、風も強かったと報告しています。
一方、天気予報を提供するウェブサイトに掲載されているMETAR(定時航空気象実況報)という航空機の運航に必要な気象情報によると、
中部国際空港(RJGG)の2025年4月13日22時00分(日本時間)のデータでは、気温は20℃、視程は10キロメートル以上、風の向きは190度、風の強さは19ノットとなっています 。
22時15分のMETARでは、気温は17℃、露点温度は13℃、湿度は77%、海面の気圧は1011ヘクトパスカルと報告されています 。
METARの情報からは視界は良好だったようですが、風はやや強く、雨の影響で滑走路面が濡れて滑りやすい状態だった可能性はありますね。
過去のホンダジェットに関する事故(参考情報)
ホンダジェットについては、過去にも滑走路から逸脱する事故が報告されています。
2025年4月には、アメリカのオレゴン州とフロリダ州でホンダジェットが滑走路を逸脱する事故が続けて起きています。
2023年5月には、過去15ヶ月間に10件のホンダジェットによる滑走路逸脱事故があったという報道もあります。

(岡山空港でホンダジェットが滑走路を逸脱した時の写真)
2021年3月に岡山航空のホンダジェット(登録番号JA01HJ)が岡南飛行場で着陸後に滑走路を逸脱した重大なインシデントについて、調査報告書を公表しています 。
この報告書では、当時の天気は風の向き290度、風の強さ9ノット、見える距離25キロメートルで、事故の原因として着陸時の操縦ミスでタイヤが滑ったことが指摘されています 。

(大分空港でホンダジェットが滑走路を逸脱した時の写真)
2024年1月28日には、大分空港で訓練飛行中のホンダジェット(HA-420型)が着陸時に滑走路を逸脱し、草地で停止しましています。
同じような事故が起こっているんですね。
ホンダジェットは過去に同じうような事故は多数起きているようです。
この記事が参考になると思います。
まとめと今後の見通し
2025年4月13日に中部国際空港で起きたホンダジェットの滑走路逸脱事故は、一時的に空港の運営に影響を与えましたが、幸いにもけが人はいませんでした。滑走路は約3時間後に再び使えるようになり、飛行機の運航も通常に戻りました。
この事故の原因については、今後、関係する機関による調査が行われるでしょう。過去のホンダジェットに関する事故や、事故当時の天候などが詳しく調べられることになります。
飛行機の安全な運航は最も重要なことです。同じような事故が起こらないよう原因究明について見守っていきたいと思います。
表1:中部国際空港における運航への影響(2025年4月13日~14日)
影響の種類 | 便の種類 | 便数 | 詳細 |
欠航 | 国際線到着便 | 1 | |
欠航 | 国内線出発便 | 4 | 到着予定だった便の到着地変更による影響 |
到着地変更(ダイバート) | 国内線到着便(沖縄発) | 1 | 関西空港へ到着地を変更(当初到着予定時刻:午後10時30分) |