はじめに

「機内でネットが遅くて全然使えない…」
飛行機に乗ったことがある方なら、一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか?特に、動画を見たり、SNSをチェックしたりしたい時にもたつくと、ちょっと残念な気持ちになりますよね。
でも、もうすぐそんな悩みも過去のものになるかもしれません!
近年、世界中で注目を集めている衛星インターネットサービス「スターリンク」が、日本の空にもやってくるかもしれないんです。今回は、このスターリンクが私たちの空の旅をどう変えてくれるのか、詳しく解説していきます!
パイロットも機内でネット通信ができると最新の気象情報や運航情報を入手でき更に安全運航が可能になります。
今の飛行機Wi-Fi、正直遅くない?

JALやANAなどの日本の主要な航空会社でも、機内Wi-Fiサービスは提供されています。メールやウェブサイトの閲覧くらいならなんとか使えるものの、動画を見ようとすると途中で止まってしまったり、オンラインゲームなんて夢のまた夢…という状況ではありませんか?
その原因は、現在の多くの機内Wi-Fiが、地球から約36,000kmも離れた静止軌道衛星(GEO)を使っているからなんです。この距離が遠いせいで、通信に時間がかかって遅延が大きくなったり、衛星の数や通信できる容量に限りがあって、みんなが同時に使うと速度が遅くなったりしてしまうんですね。実際に、以前の速度テストでは、ANAの機内Wi-Fiのダウンロード速度が3Mbps程度だったという報告もあるほどなんです。
現状のGEOだと3Mbpsなのでメールを確認するのが精一杯です💦
救世主「スターリンク」って何がすごいの?

そこで登場するのが、スペースX社が提供する「スターリンク」です!
スターリンクは、従来のGEO衛星とは全く違う仕組みを使っています。なんと、高度約550kmという地球に近い低い軌道に、たくさんの小型衛星を配置しているんです。この低い軌道と、たくさんの衛星が協力し合うネットワーク(メッシュネットワーク)のおかげで、従来のシステムと比べて良いことだらけなんです!
- とにかく速い!: 衛星との距離が近いから、通信の遅れがほとんどありません。オンラインゲームやビデオ会議もサクサク動くレベル!
- みんなで使っても快適!: たくさんの衛星が連携しているので、通信できる容量が大幅にアップ。みんな同時に動画を見ても大丈夫!
- どこでも繋がる!: 地球全体をカバーしているので、海の上や山奥など、これまで繋がりにくかった場所でも安定したインターネットが使えます。
まるで、空の上に光ファイバーが張り巡らされたようなイメージですね!
通信速度が4Gと同じくらいなので動画のストリーミングも通信ゲームも余裕でできます。
日本の空にもスターリンクがやってくる!?


実は、日本の航空会社でもスターリンク導入の動きが出始めているんです!
- ZIPAIR Tokyo: JALの子会社である格安航空会社ZIPAIRは、なんとアジアの航空会社として初めてスターリンクの技術を検証することを発表しました。「地上でできることを機内でも当たり前に」というコンセプトのもと、自宅やオフィスと同じように快適なインターネット環境を機内で提供することを目指しています。
- 日本航空(JAL): さらに驚きなのが、ZIPAIRの親会社であるJALも、2025年2月から東京発の国際線でスターリンクを導入するという報道があったんです!しかも、全クラスで無料の高速Wi-Fiを目指しているとのこと。これはすごいニュースですよね!
JALが先手を打ってますね!日本初の長距離LCC であるZIPAIRは機内Wi-Fiが無料なのでスターリンクになっても無料である可能性が高いですね。
ANAからの公式な発表はまだありませんが、海外の多くの航空会社がスターリンクを導入している状況を考えると、ANAもきっと注目しているはずです。
2025年度に整備計画ををしているようなので、楽しみですね
どれくらい速くなるの?夢のようなスピードを解説

スターリンクが導入されると、現在の機内Wi-Fiとは比べ物にならないほどのスピードが期待できます。
公式な情報によると、ダウンロード速度は40〜220Mbps以上、アップロード速度は8〜25Mbps以上になる見込みです。
実際に、スターリンクを導入した海外の航空会社では、すでに驚きの速度が報告されています。
- ハワイアン航空: ダウンロード速度約70Mbps、アップロード速度約22Mbpsを記録!中には200Mbps以上の速度が出たという報告も。
- ユナイテッド航空: 地域路線機で最大250Mbpsの速度を目指す!
- エアフランス: 長距離路線でなんと最大500Mbpsの速度を目指しているとか!
これらの速度があれば、これまで飛行機の中では諦めていた高画質の動画視聴や、オンラインでの仕事、友達とのビデオ通話、オンラインゲームだって、ストレスなく楽しめるようになりますね!
地上にいるのと同じ環境で過ごすことが可能になります。機内エンターテイメントが不要になるかもしれませんね。
気になる料金は?無料になる可能性も!
気になるのは利用料金ですよね。海外の航空会社の例を見ると、なんと無料で提供する動きが広がっているんです!
- ハワイアン航空やユナイテッド航空、カタール航空、スカンジナビア航空(SAS)、エアフランスなどが、無料での提供を予定しています。
そして、JALも全クラスで無料の高速Wi-Fiを目指しているという報道がありますし、ZIPAIRは現在すでに機内インターネットを無料で提供しています。この流れに乗って、日本の航空会社でもスターリンクが無料で提供される可能性は十分にありそうです!
もしJALが本当に全クラスで無料の高速Wi-Fiを実現したら、他の航空会社も追随するかもしれません。そうなれば、日本の空の旅はさらに快適なものになるでしょうね!
機内Wi-Fiが無料というのは凄く大切ですね!有料だと高くて頼まないですから💦
ちょっと気になる法律の話
飛行機の中でインターネットを使うとなると、日本の航空法規や電波法などのルールを守る必要があります。スターリンクの端末を飛行機に設置して使うためには、航空会社がこれらの法律をクリアしなければなりません。
過去には、他の衛星通信サービスが日本の規制当局から許可を得た例もありますので、スターリンクも問題なくクリアできる可能性は高いと考えられます。
海外ではもう始まっている!世界のスターリンク導入事例

すでにスターリンクを導入している、または導入を計画している海外の航空会社の例を見てみましょう。
- ハワイアン航空: 全エアバス機で無料の高速Starlink Wi-Fiを提供。
- ユナイテッド航空: 2025年5月から地域路線機で無料提供開始、将来的には全機材へ拡大予定。
- カタール航空: ボーイング777型機への導入はほぼ完了。エアバスA350型機にも導入開始。全機で無料の超高速Wi-Fiを提供。
- スカンジナビア航空(SAS): 2025年末から全機に導入し、会員には無料で提供予定。
- エアフランス: 長距離路線で導入予定。会員には無料で提供し、最大500Mbpsを目指す。
これらの事例を見ると、スターリンクが本当に高速で安定したインターネット環境を提供できることが分かりますね。しかも、無料で提供することで、お客さんの満足度も大きく向上しているようです。
日本も遅れをとってないですよ!!JALの企業努力が素晴らしい!
まとめ:空のインターネットが変わる日も近い!

日本の航空会社におけるスターリンクの導入は、まだ始まったばかりの段階ですが、JALやZIPAIRの動きを見ると、日本の空のインターネット環境が大きく変わる日はそう遠くないかもしれません。
スターリンクの技術があれば、これまでの機内Wi-Fiの不満は解消され、地上と変わらない快適なインターネット体験が空の上でできるようになるはずです。
特に、海外で無料提供の動きが広がっていることを考えると、日本でも同じようなサービスが期待できるかもしれません。もしJALが報道通り全クラスで無料の高速Wi-Fiを提供すれば、他の航空会社もきっと後に続くでしょう。
もちろん、まだクリアすべき課題はありますが、技術の進歩と私たちのニーズを考えると、近い将来、日本の飛行機の中でストレスなく高速インターネットが使えるようになる日は必ず来ると信じています!今後の日本の航空会社の動向に、ますます注目していきましょう