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JAL航空機トイレから“たばこの吸い殻” 警察官が確認作業 乗客が機内に一時足止め 接続便に20分の遅延の記事を読んで感じること

みなさんこんにちは、先日このような記事を見ました。最近は禁煙が進んでいますが、いつまでたっても同じような事象はなくならないのが現状です。

この記事を読んで少しでも航空機内での禁煙に対する理解が深まればいいなと思いこの記事を書きます。もしお時間があれば読んでいただけると嬉しいです(^^♪

空の火災:航空機内での喫煙禁止が今なお重要な理由

最近、機内で喫煙に発生し、長らく禁止されているはずの航空機内での喫煙という問題が再び注目を集めています。

この出来事は、航空機内での喫煙が依然として完全に根絶されていないということが世間為知られたわけですが、なぜこれほど厳格な禁止措置が取られているのかを改めて知っていただければと思います。

遡れば、かつての航空機内では喫煙が容認されていた時代もありましたが、現在では世界中のほとんどの航空会社で全面的に禁止されています。

この変化の背景には、乗客の安全と快適性を守るための重要な理由が存在します。

昔は喫煙席もあったんですよ。今では考えられませんが…。

灰皿から禁止へ:機内喫煙の歴史

かつて、航空旅行は贅沢な体験であり、機内での喫煙は社交的な行為として受け入れられていました。

1990年代後半まで、多くの航空機では後方の座席などに喫煙エリアが設けられ、フライトアテンダントが乗客にタバコを提供することもあったようです。

しかし、これらの喫煙エリアの換気システムは十分とは言えず、煙は機内全体に広がり、非喫煙者にとっては不快な空の旅となることが多かったのです。  

タバコを吸わない人からすれば迷惑千万ですよね💦

1970年代から1980年代にかけて、受動喫煙の危険性に関する認識が高まるにつれて、状況は変化し始めました。

乗客や客室乗務員からの禁煙を求める声が高まり、各国で段階的に喫煙禁止の動きが広がりました。

日本では、日本航空が1988年4月に1時間未満の国内線で初めて禁煙を導入し、1990年10月には2時間未満のフライトに拡大しました。そして1998年には、日本航空と全日本空輸がすべての国内線を禁煙とし、翌年の1999年には国際線も全面禁煙となりました。

禁煙こう見てみると徐々に禁煙化が進んでいったんですね。

アメリカ合衆国も同様の道を辿り、2000年には米国発着のすべての国内線および国際線で喫煙が禁止されています。欧州連合(EU)でも、1990年代にはすべてのEU域内便での喫煙が禁止されました。  

現在でも一部の旧型機には「禁煙」のサインや灰皿が残っていることがありますが、これは喫煙が厳しく禁止されていることを視覚的に示すため、そして万が一乗客が規則を破って喫煙した場合に安全に処理するための措置です。これらの遺物は、かつて喫煙が許されていた時代を物語るとともに、現在の厳格な規制の重要性を静かに伝えています。

トイレに今なお残る灰皿は、喫煙の為に存在するわけではないんです!

「禁煙」サイン以上の意味:喫煙が禁止される理由

航空機内での喫煙禁止は、単なる利便性のためではなく、安全と健康に関わる重大な理由に基づいています。

燃焼リスク:密閉された空間の悪夢

航空機内での喫煙は、深刻な火災の危険性を伴います。

機内の乾燥した空気は可燃物を燃えやすくし、緊急時に航空機内で火災が発生した場合、その鎮火は極めて困難であり、乗客と乗務員全体の安全を脅かす可能性があります。

不完全に消火されたタバコの吸い殻が、狭い機内で容易に火災を引き起こし、瞬く間に燃え広がる危険性も指摘されています。

過去には、機内での火災が航空事故につながった事例もあり、これが全面禁煙化を強く後押しする要因となりました。  

機内火災が一番怖いんです!機内火災から墜落に至った事例は過去に幾度もあります。

受動喫煙:高高度での健康被害

喫煙は喫煙者本人だけでなく、周囲の人々にも有害な影響を及ぼします。

タバコの煙には多くの有害な化学物質が含まれており、閉鎖された機内空間では、煙が急速に広がり、非喫煙者の健康を害する可能性があります。

受動喫煙は、喘息や気管支炎などの呼吸器疾患のリスクを高めることも知られています。

かつて機内で喫煙が許可されていた時代には、煙が機内に充満し、換気システムも十分でなかったため、非喫煙者は長時間にわたり不快な思いを強いられていました。  

機内のトイレだと排煙されるから大丈夫は間違い!機内のトイレには煙探知機が設置されているので直ぐにバレます!しかも最悪、緊急着陸になり取り返しのつかないことになるかもしれません。

清浄な空気:機内環境の維持

現代の航空機には、機内の空気循環を調整するための換気システムが搭載されています。

喫煙を禁止することで、すべての乗客のために健康的な空気質を維持することが可能になります。

タバコの煙は、航空機の換気システムに悪影響を与え、機内の空気を汚染するだけでなく、長期的にはニコチンなどの残留物が蓄積し、空気循環を妨げる原因となることもあります。

煙の粒子や化学物質が換気システムの部品に付着し、空気ダクトの詰まりやフィルターの性能低下を引き起こす可能性も指摘されています。  

機内で喫煙が出来ていた時代は、詰まりが多かったようです。

 

空の法律:日本の喫煙規制

日本航空(JAL)および全日本空輸(ANA)を含む日本のすべての航空会社では、化粧室を含む機内での喫煙は一切禁止されています。

機内には喫煙室などの特別な設備も設けられていません。この禁止事項は、日本の航空法によって定められた安全阻害行為に該当します。

具体的には、航空法第73条の4第5項に基づき、機長喫煙者に対して禁止命令を発することができます。  

この法律に違反した場合、50万円以下の罰金が科せられる可能性があります。特に、化粧室での喫煙は煙感知器を作動させ、緊急着陸や出発空港への引き返しといった重大な事態を引き起こす可能性があり、多大な損害と混乱を招くことになります。

日本の国土交通省航空局も、航空機の安全確保のために機内での喫煙を厳しく規制しています。加熱式タバコの吸い殻をトイレのゴミ箱に捨てる行為も火災の原因となる可能性があり、同様に禁止されています。  

健康被害だけでなく、ペナルティーもありますし、何より搭乗者全員の安全のためなので機内での喫煙はやめましょう。

煙なき喫煙:電子タバコの機内での扱い

近年利用者が増加している電子タバコ加熱式タバコなどの火を使わない喫煙器具についても、従来のタバコと同様に機内での使用は禁止されています。これらの器具の使用は、他の乗客の快適性を損なう恐れや、煙と誤解される可能性があるためです。  

一般的に、電子タバコ本体とバッテリーは機内への持ち込みが許可されています(リチウム電池の発火リスクのため、預け入れは禁止されています)。

しかし、機内での使用や充電は固く禁じられています。化粧室での電子タバコの使用も、煙感知器が作動する可能性があるため、航空法上の安全阻害行為として禁止されています。

ANAは、非燃焼性の喫煙器具の使用も、他の乗客の快適性を損なう可能性があるとして、機内およびラウンジの禁煙スペースでの使用を明確に禁止しています。

電子タバコの持ち込みは許可されても、使用や充電が禁止されているのは、安全面と周囲への配慮によるものです。  

よく勘違いされるのですが、電子タバコ加熱式タバコもだめなんです

ルールを尊重し、安全で楽しいフライトにしましょう

長時間のフライトで喫煙欲求を抑えるのが難しい喫煙者の方には、ニコチン代替製品の利用や、喫煙が可能な場所での乗り継ぎを検討することなどが推奨されています。近年注目されているオーラルタバコは、航空機への持ち込みや喫煙が可能な場合もありますが、周囲への配慮も重要です。  

空の旅は、多くの人々が共有する空間です。安全で快適なフライトを実現するためには、一人ひとりが航空会社のルールを尊重し、禁煙ポリシーを遵守することが不可欠ですね。

今回の日本航空の事件を教訓として、改めて機内での喫煙マナーの重要性を認識し、すべての乗客が気持ちよく空の旅を楽しめるように心がけましょう。

最後まで読んでいただきましてありがとうございます。みんなで快適なフライトを楽しみましょう🛫