スペースXのスターシップ、静的燃焼試験中に爆発 

スターシップとは？未来を担う宇宙船の正体

2025年6月、アメリカ・テキサス州で行われた静的燃焼試験中に、スペースXの宇宙船「スターシップ」が爆発するというニュースが世界を駆け巡りました。幸いにも負傷者は出ませんでしたが、この出来事をきっかけに「スターシップって何？」と気になった方も多いのではないでしょうか。

スターシップとは？

スターシップは、イーロン・マスク氏率いるスペースXが開発中の次世代宇宙船です。地球低軌道への輸送はもちろん、将来的には月や火星への有人飛行を目指す壮大なプロジェクトの中核を担っています。

この宇宙船は完全再使用型で、ロケットの1段目「スーパーヘビー」と2段目の「スターシップ」本体から構成されており、打ち上げから帰還までを繰り返し行える設計が特徴です。

なぜ注目されているのか？

スターシップの最大の魅力は、その圧倒的な輸送能力とコスト削減。従来のロケットに比べて遥かに多くの貨物や人員を運ぶことができ、しかも再使用によって打ち上げコストを大幅に下げることが期待されています。

NASAもこのスターシップを、将来の月面探査ミッション「アルテミス計画」の着陸船として採用しており、民間と政府が連携して宇宙開発を進める象徴的な存在となっています。

今回の爆発について

今回の爆発は、10回目の飛行試験に向けた準備中に発生したもので、試験台での静的燃焼中に「重大な異常」が起きたと報告されています。